『ぼくらの』

作者鬼頭莫宏によるSF物語です。

中学生の少年少女複数人が夏休みの自然学校に通い遊んでいるところから、物語は始まります。

誰もが経験したことのあるような田舎での夏休みから、少年少女らがゲームへと巻き込まれていきます。

洞窟で出会うココペリという謎の男にゲームをしないかと誘われ、次々と参加する契約を交わしていきます。

ココペリが最初にそのゲームの説明をしてくれます。

ゲームの内容は、体長約500mの巨大ロボットを自由自在に操り、向かってくる同様のロボット撃退するというものです。

最初の戦闘は、ココペリが行いました。

一緒にいる体長30センチほどの奇妙な生物コエムシが、コックピットへと全員を転送します。

少年少女らはその圧倒的な力に喜んだり、恐れたりします。

結果ココペリが勝利して、転送されて、また普段の生活へと戻されました。

そんな中、次の戦闘する操縦者が頭の中で本人に告げられました。

ココペリと同様に巨大ロボットを自由自在に操り、圧倒的な力で、相手を倒しました。

ところが敵を倒してロボットの外で興奮していた操縦者が転落して死んでしまいます。

慌てる少年少女

何が何だか分からない状態で、事故であると半ば無理矢理に納得していました。

自然学校も終わり日常生活へと戻ります。

そんな中、次の操縦者が呼ばれました。

コエムシから衝撃的な内容を聞かされます。

1回の戦闘で操縦者一人の命を使います。また、

戦闘に負けるか、決着がつく前に48時間の制限時間が過ぎると、地球が消滅してしまう。

という内容です。

毎回操縦者少年少女らに焦点を当てて、一人一人の抱える問題を見事に描いているところが

素晴らしいです。

生きること

死ぬこと

家族や学校という集団生活で個を確立する難しさ

病気や差別

被害者と加害者

自分が守るもの

人として死といものを目の当たりにした場合にどういう見方が出来るかなと考えさせられる作品でした。