私が読んで衝撃を受けた【寄生獣】という作品

もう随分前に連載が終了している作品ですが、少し前にアニメ化されており、原作に忠実なかたちだったので、すごく安心して観ていました。この【寄生獣】という作品は、人口の爆発的増加による環境問題の提起をした作品のような気がしました。

第1巻の冒頭で、「人類が半減すれば、出すゴミも半減するのだろうか?」というセリフを観た時に、すごく好きになる作品になるという予感がしました。

映画で言うところのSFパニックみたいな話で、主に人間に寄生して、人間を捕食していく獣が、人間社会に適応していき、人間vs寄生獣の戦いのお話です。

最初は寄生獣もただの捕食者で原始的だったのが、時間の経過とともに、死体を処理し手行方不明者になるように操作したり、政治家の応援者になり自分たちのコミュニティーを形成しようとしたりと、文明への適合を図ったりして進化していくところが、すごくリアリティを感じて興味深い作品でした。

人間側からの視点立つ意見と、寄生生物側の視点に立つ意見のやり取りのセリフは、漫画とは思えない衝撃を受けました。この作品を観ていて1番強く感じたのは、世界人口の増加は本当にこのままでいいのだろうか?という疑問を持った事でした。

今こうしている瞬間にも、絶滅している種があると聞きます。人間の存続のためにも、生物の多様性のある環境は必須です。

しかし、利便性を追求した今の人間社会とは、相反する考え方になるかもしれません。そして自分も何もできないでいる人類の一部というジレンマ。

ただ単に面白い・楽しいだけでなく、色んな事を考えさせられた作品でした。寄生生物が人類であるというのを、原作者は言いたかったような気が、この作品を読み終えた時に感じました。じっくりと読む作品なんだと、私自身は思います。