おれは鉄兵

おれは鉄兵というちばてつやさんの漫画作品について紹介します。

この漫画は作者のちばてつやさんがあしたのジョーを執筆後スランプになっていた時期に描かれたものとのことです。

あしたのジョーの主人公矢吹ジョーも不良でしたが、おれは鉄兵の主人公上杉鉄平は、ジョーよりも数倍、ほんとうの意味での不良でした。

本編で、ケンカで相手を半殺しにシーンが多く描かれており、さすがに少年漫画なので、命までは奪いませんが、鉄平はとにかく負けず嫌いで、特にケンカでは、一度負けた相手はいても、最後まで勝てなかった相手は存在しませんでした。

上杉鉄平は、剣道という礼儀を重んじることが最重要のスポーツに命を掛けます。

作品の中で中学生の鉄平は、中高一貫校の中の部活動で、高校生の大先輩とも戦っていきますが、中学生は高校生に勝てないのは当たり前、という常識を覆し、ついには、高校生の中でも全国ベスト5の脇坂主将をも3本勝負で勝利するまでに成長します。

そして、10年に一度の天才、新里工業の菊池との関東大会決勝で、わずか2年の剣道歴の鉄平は、勝利します。

彼は、「高校生にならともかく、同じ中学生に負ける」など、プライドが許さなかったのでしょう。

今の時代、みな、限界を自分で決めて、勝てない人には勝てないと考えているのではないでしょうか?

普通に考えて、勝てるはずのない相手に、いかに考えて、訓練して勝つか!

作者のちばてつやさんは、おれは鉄平という漫画の中で、それを伝えたかったのではないでしょうか?

上杉鉄平という体格にも恵まれず、勉強も苦手(自分の名前を漢字で書き間違うほど)、そんな彼でも、努力と負けず嫌いな根性で、不可能はないと私に教えてくれました。